2013年6月9日日曜日

ミストグレイヴプレイ日記 その2

さてミストグレイヴの開始である。楽しみにしていたGMは、プレイを円滑に進めるためサマリを作成した。よく発生する処理や、注意事項をまとめたA4サイズのものである。

オーラ「エキストラNPCの用語が足手まといとは酷い名前だ」
GM「仕方がないんです、ゲーム用語なんで」
サラサ「ねえ、食料が無くなった場合足手まといは失われるってあるけど、足手まとい食べるの?」

くうな。
※足手まといは餓死するという意味です。

以下はネタバレを多大に含むため、注意されたし。

さて気を取り直しまして導入だ。導入は三種類ある。
ダーレスブルグ公国の姫将軍、マグダレーナ・イエイツから頼まれて、彼女の友人の密偵を捜しに行くか。
フェンディル王国の双子姫から、奪われた魔剣を取り返す使命を受けるか。
ルキスラ帝国の盗賊ギルドに脅されてたたき込まれるか。

ボリス「ルキスラ! ルキスラがいい! ルキスラ!!」

ボリスPLの強い希望があったのでルキスラ導入となった。なんで皇帝出てこないんだ、ルキスラ…。
ともあれ。PC達はダンジョンで死にかけているところになにやら分からないポーションを見付ける。いつ飲むの。今でしょ! とばかりに飲んだところ、HPは回復しないが蛮族の姿に。
「なんじゃこりゃー!」
「やべーよ角とか生えてるよやべーよ」

そこにやってきたのはルキスラの盗賊ギルドの偉い人、ショウン・グラハムさん。全員が中村悠一の声で再生した。後でイラスト見たらほんとにそれっぽい顔だった。
ショウン「おいテメエら、よくも飲んでくれやがったな。それがねえと密偵できねえだろうが。どう落とし前つけてくれるんだ?」
PC「すみませんすみません許して下さい指とか切らないで下さい何でもします」
ショウン「よし、だったらお前らが密偵やれ」
PC「わかりましたあ! 遠回しに死刑って言われた気もしたけどわかりましたあ!!」
ショウン「一人500Gやるから準備しろ。あと戻って来れたらちゃんと人間に戻してやる」
PC「優しい!!! すごい優しい!!!!!」

異様に感謝されまくってビビるGM。支度金もらえたのが嬉しかったらしい。

サラサ「といっても最初にもらえると思ってなかったからそんなに必要なものがないような」
GM「食料とかたいまつとか、結構消費するので買っておくといいですよ」
オーラ「じゃあ、まとめていっぱい買っとこう。買えるだけ」

と言うわけでたいまつを108本買い込んだ。

GM「おいそれ、どういう状況だおい。おまえら全員二宮金次郎か」
ボリス「だめですか」
GM「……いや、重量ルールないし。細かく処理するのめんどいし。いいよ」

ユルく回すがモットーのGMである。

買い物を終え、山猫と名乗るスカウトにミストグレイヴの入り口に案内される一向。
入口はすっごい急勾配の水路っていうかウォータースライダーである。たのしそうだね!
山猫「急勾配だしすべるからここから登るのは無理だ。出口は自力で探せ。あ、30日ごとにここにいるから」
一同「わーいやさしいー(棒読み)」

さあ冒険の始まりだ。すっごいみんな警戒して隊列を整えてから滑り降りる。

ボリス「まっくらだ。たいまつをつけよう」
サラサ「107本になった」
オーラ「煩悩がひとつ消えて解脱に近づいた」

たいまつをつけると、そこは地下水路。ミストグレイヴは上層階―地下水路―深層階と三階層になっており、PCがたどり着いたのは地下水路である。ここから上層階にあるという大水車のプールを目指すのだ。
途中でストロベリーオイスターなる謎の牡蠣や、小さなメダル的サムシングを発見したり、突発的な水流に流されそうになりながらも、案外すんなりとした道のりで大水車の真下までやってきた。

GM「さてボス戦です。(コロコロ)ガルーダのウィークリングの少女が、でっかいカニに襲われている。少女は君たちに気付くと『助けてください、上位蛮族様!』と。」
ボリス「げぇ、初期キャラにジャイアントクラブ…!? こいつすげー固えんだぞ!」
GM「さすが霧の都だねー(笑) さて敵は欠片入りジャイアントクラブ……と、PCが4人以上の場合は普通のジャイアントクラブが一体追加される……だと……」
ボリス「なにー!?」

目を見張るボリスとケビン(GM)。
何度か確認したが、やはり初期レベル4人パーティにジャイアントクラブ2体が襲い掛かってくるので間違いなかった。

ジャイアントクラブは大変強い。装甲値が高く、刃のついた武器ではクリティカルせず、その上に回避力が高くよく避ける。しかし防御に偏っているかといえばそうではなく、結構な威力のハサミで複数体に二回攻撃をしてくる。たいへんハイパーなカニである。
弱点は魔法抵抗が弱い事だが……このパーティ、魔法攻撃力がマギテック(ガン)である。マギテック魔法は魔法抵抗ではなく回避力で判定をする。つまり大変相性が悪い。それが2体。

ちょっとヌルくなーい? みたいに思っていた一向に霧の街がキバをむいた瞬間であった。

ボリス「それは……なんだそれ。勝てるのか。なんか勝てると思えないんだが」
GM「お、おう……まあ頑張ってくれ」
とりあえずウィークリング娘を逃がしつつ、欠片入りをカニ雄、普通のをカニ美と呼称し戦闘開始。
なんとか先制を取り、とにもかくにも数を減らすため、HPの低いカニ美に集中攻撃と決定。
ケビンがモラルを絶妙にヘロヘロの達成値で成功させ(敵は抵抗)、命中を上昇させる。

そしてサラサが殴った!
カキーン。
オーラが殴った!
スカッ。
ボリスが撃った!
ヒョイ。
カニ美が殴った×2。カニ雄が殴った×2。
オーラが血まみれになった。

サラサ「カニつよい!!!!!」
オーラ「殺意たかい!!!!!」
SW2.0に慣れておらず数値にピンと来ていなかった二人も若干遅れてカニの脅威に気付く。
しかしコンジャラーもソーサラーもフェアリーテイマーもいないパーティに取れる対策といえば、ケビンのMPが切れるまで耐えながら出目が出ることを祈るくらいしかない。
一進一退を繰り返し、集中攻撃したカニ美が轟沈。
GM「くそ、よくもカニ美を。カニ美の仇ー! よし出目が良い!」
サラサ「運命変転―!」
オーラ「人間つよい……! なぜ私は人間じゃないんだ……!」
オーラのなんかある意味深い感じのする発言を効きつつ、人間組が運命変転を使用し、なんとかカニ雄を撃破。

ボリス「い、意外と勝てた。HPやばいけど。はぎとりだはぎとり」
サラサ「ケビンーキュアしてキュアー」
オーラ「草。草食おう草(※救命草のこと)」
GM「うん、処理しながら聞いてくれ。みんなが助けたウィークリングの少女が言うよ。『ありがとうございます上位蛮族様!』と」

一同「…………」
一瞬押し黙る一同。

ボリス「このカニがオレの前にいるのが邪魔だったのだ。お前が居ることなど今気づいたわ」
サラサ「ふん、邪魔なものをどかしただけで感謝とはな」
オーラ「あたしの興味は強者と戦うことのみだよ」

なんか突然全力で上位蛮族アピールを始める一行。
そうだね、上位蛮族がウィークリングを助けるなんて普通ないもんね。
ミストグレイヴの思わぬ宿命。
それはPCが全自動かつ強制的にすごいツンデレみたいになることだった。

ボリス「……まあ死ぬほどボロボロなんですけどね俺ら」
GM「この子は敵がどれほど強いかなんてわかんないので、上位蛮族様が苦戦するほど強いカニが出たんだって思いますけど」
サラサ「なんて良い子……! あ、えっと、『おめでたい奴だなお前は』」
GM「『私はウルメと申します。すみません、上に行くのであれば、私を物乞い市場まで連れて行ってくれないでしょうか。私、そこの宿で働いてるんです』」
一同「宿!!!!!」
オーラ「つまり回復できるんだな!?」
サラサ「ありがてー!! もうすぐ睡眠ペナルティ入るしさぁあああ!!
GM「お、おう。そう言うとウルメは……」
ボリス「はいGM今までPL発言!『なるほど、殊勝な心がけだ。いいだろう。案内せよ』って腕を組んで鷹揚に頷きます!!」
GM「わ、わかった。ではウルメは喜んで君たちを案内してくれる。ここで最初のミッションである大水車への到達クリアだ。ミッションクリアの処理をしよう。レベルアップだ」

箱 庭系サプリの特徴として、一つのミッション――シナリオが進むイベントをクリアするごとに経験値算出を行い、レベルアップ処理ができるというものがある。 このとき、1セッションクリアしたものとして能力値の成長もできる。要するに、1セッションで数回分の成長ができるのだ。
といってもここはどことも知れない水路の上。買い物などできもしない。
そして――
ボリス「横伸ばしするんだ。パーティの平均冒険者レベルで出る敵が変わるから、横に伸ばすんだみんな」
と言うことで、副能力を強化し、能力値の成長に一喜一憂しつつ、成長処理はそそくさと終わった。

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