2013年6月16日日曜日

ミストグレイヴプレイ日記 その3

ネタバレ注意。



GM「では次のミッションです。ウルメを物乞い市場まで連れて行って下さい」

みんなの目が修羅になった。
ミッションの最後にはボス戦がある。
そして物乞い市場まで行くのがミッション。
つまり回復無しでのボス戦突入が濃厚である。
物乞い市場の位置を決定したところ、確実に一つのマスを経由しなければたどり着かないとわかった。
1箇所、何かわからないイベントを踏まなければならない。
そして移動途中にランダムイベントが2回発生する……。

オーラ「雑魚戦とか出たら、詰むかもな……」
サラサ「やったね、能力値が上がるよ!」
GM「まあ、その時はウルメが死んでミッションは失敗ですけど」
サラサ「くそっ、足手まといめ!!」

足手まといというゲーム名称はとても的を射ていると思う。
みなさんビクビクしながら先に進む。最初のランダムイベントは……
GM「む。探索判定に成功すると宝物決定表で決定するアイテムを手に入れる」
一同「やったー!!」
スカウト技能もちの2名が判定に成功し、仲良くガストボールK(小)という耳慣れないアイテムを1つずつ手に入れた。
ボリス「聞いたことないぞ、そんなアイテム。どういうモノ?」
ケビン「これはミストグレイヴ追加アイテムですね。投げるとガストナイトが現れ、3ラウンド指示に従った後に消えます。使い捨て。基本取引価格1800G」
一同「売ろう!」(即答)
ボリス「しかもガストナイトって強かったよな。すげえ。モンスターボールだ」
次のマップの飛行艇格納庫にいたダークドワーフと当たり障りのない会話をしてイベントは華麗にスルーし(※本来上層階に飛行艇格納庫は出ない。ルールミス)まっすぐに物乞い市場へ。

GM「あ、物乞い市場に行く前にミッション中間イベントです。酔っぱらった蛮族があなた方に絡んできます。『そのウィークリングをよこしやがれぇ~』」
オーラ「あたしら上位蛮族なんだけどこいつら何者よ」
GM「(ころころ)ボガードです。4体います」
一同「…………」

ボガード。ゴブリン、レッドキャップと並んで初期レベル帯で出てくる常連の敵である。
しかし、ゴブリンやレッドキャップが雑魚常連なのに対し、ボガードさんはボス護衛もしくは複数あつまってボス扱いとして出てくる常連さんである。それが4体。つまり普通にボス級である。

サラサ「これは念のための確認なんですが、ウルメを渡したらどうなりますか」
GM「あなた方には何の危害も加えられませんが、ウルメはまあ死ぬんじゃないですかね。なのでミッションは失敗になります」
オーラ「念のため確認なんだけど、ミッション失敗しても物乞い市場には行ける?」
GM「場所知ってますから行けます。特に怒られません」
ボリス「ちょっと言ってみるだけなんだけど、下級蛮族のボガードなんかが、俺たち上位蛮族様に絡むっておかしくね? 普通バジリスクって9レベルとかじゃん?」
GM「こいつらは酔っぱらってるのであなた方をデータ的に『格下』と見なしています」
一同「ですよねー」
ボリス「ん? データ的に『格下』……?」

ミストグレイヴでは蛮族からの反応表というものがあり、こいつらはPCを『格下』と見ている。『格下』のデータを確認したところ……「持っているうち、最も高価なアイテムを要求することで戦闘回避できる」とあった。

一通りアイテムを見回す一同。
ガストボールK(小)が最も高い。

ボリス「渡すか」
サラサ「渡そう」
オーラ「渡そう」

そういうことになった。

ボリス「あ、データ的には渡したんだけど、ガストナイトで追い払ったことにしていいですか!」
GM「ああうん……すきにしな?」
サラサ「フン、貴様らなどこれで十分だ! ガストナイト、君にきめた! ゴスゴス! 倒した! ふ、他愛もない」

上位蛮族アッピルを忘れないPCたちである。
ガストナイトでボガードを追い払い、ケンタウロスに「背中乗ってく?」と聞かれたり(ランダムイベント)しつつ、ついに物乞い市場にたどり着いた一行。
大変だ、物乞い市場で暴走した魔導機械が暴れているぞ!

GM「物乞い市場は大混乱に陥っております。敵は……ガーヴィ、だと!?」
一同「なんだとおおおおお!?」

ガーヴィ。もうこの書き方も飽きられてきた気もするが、とにかく強い。馬鹿みたいに強い。
素の攻撃が高火力で装甲点無視かつ二回攻撃かつ連続攻撃という狂い方で、よけられないくらいの命中度となかなか当たらない回避と、刃のついた武器がクリティカルしなくて装甲点が高い。
弾切れを起こすので2ターンに1回は攻撃が止まるのが弱点と言われているが死ぬまでの期間が延びる程度。対処法は自分たちが死ぬ前に高い火力ですごく殴って殺すしかない。
カニが可愛く見えてくるレベルである。

オーラ「何を言っているかよくわからん。なあ、これまさか、PC4人だから2体とか言わない……よな」
ボリス「ハハッそんなまさか」
GM「まさかそん……なことあった」
一同「ギョエ―――――!!」
GM「…………えっと、もう1体は見なかったことにします」

GMがあまりの事に現実から逃げた。
しかし1体に減ったところでだからなんだ状態である。
彼らが万全の態勢であっても死ぬかもしれない敵なのに、PCたちは切り札の運命変転(1日1回)を使っているし、HPもMPも減っている状態だ。
また、当然ながら、ボス戦なので逃亡不可能である。
彼らは、力強く言った。

一同「ガストナイトきみにきめた!!」

イヤーッ! グワーッ! サヨナラ! ガーヴィはしめやかに爆裂四散した。

いや、ほんとすっごいガストナイト強かった。
なおその横で流れ弾に当たったPCたちのHPは一桁台、後衛のボリスに至ってはHPマイナスになって気絶したりしてる。その被害で、PCがガーヴィに与えたダメージは正味4点くらいである。(※ガーヴィの総HP50点くらい)
PCたちは3ラウンド経過して帰っていくガストナイトさんを、ガストナイトさん教に目覚めそうな勢いで拝んだ。

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