2013年6月9日日曜日

ミストグレイヴプレイ日記 その1

※ちょっと最近、プレイ日記を書いたけど公開するところがなくてもったいないのでココに公開します
※テープ起こしなんかの合間に、飽きるまでちょっと書いてみる

ミストグレイヴ。
ソードワールド2.0春の恒例、一つの都市を拠点として、その都市をボードゲーム風に発展させていくというコンセプトの都市型サプリシリーズ第五弾である。
また、SW2.0の地位を決定づけたともいえる都市型サプリ第一弾、ミストキャッスルの続編でもある。


ミストキャッスルとは蛮族(SW2.0における魔物、人類の敵)の都市の奴隷となり、そこから力をつけて蛮族どもを圧倒しそこから脱出するという、今やったら進撃の巨人ロールする人が続出しそうな感じのシナリオであった。
悪趣味なフレーバーとサックリ死ぬバランスで、「文庫型でTRPG初心者向けといわれるシステムで出す最初の大型シナリオとしてはどうなんだ」説はあったものの、世界樹の迷宮とか流行ってた頃だし、特に問題なくゲーマーどものハートをガッチリつかんだ名作だ。
その後、まったり路線のフェアリーガーデン、エターナルエンパイア、反動でか「いくらなんでも世界観がおかしい。ゲヘナでやれ」というレベルまでイっちゃったカースドランドと、年一本のペースでシリーズが刊行され――四年の時を経て霧の街は帰ってきたのだ。


ちなみに都市型サプリシリーズは、サブタイトルがつくのが恒例である。
ミストキャッスルは「蛮都からの脱出」。フェアリーガーデンなら「妖精たちの空中庭園」。今回は何だろう。


ミストグレイヴ―蛮都への復讐―


あ。こっちが復讐する側でしたか^^;
ですよねー。むしろ「蛮都からの追撃」じゃないだけマシですよねー^^;


――訂正しよう。我らは返ってきた、四年の時を経て霧の街へと――。
これは、我々が挑んだミストグレイヴの記録である。
なお今回はキャラメイクまでなので、大したネタバレはない。




んまあ、大仰に書いたが「GWに暇なやつが4人集まったべ」「とりあえずなんかやってみんべ」「んだんだ」とすいかさん、しーがるさん、夜帰さん、聖まよ(私)の四人のゲーマーが集まったのが始まりだった。
なおすいかさんとしーがるさんは、SW2.0はさほどやりこんでいない方だ。


すいか「どの種族がいいの?」
夜帰・まよ「人間」
すいか「お、おう」


即答であった。


夜帰「全員運命変転が一番強い」
まよ「プリーストはル=ロウドな」


都市型サプリにおいて、人間の種族特徴である運命変転は無類の強さを発揮する。
そしてル=ロウド神の魔法には振り直しがある。しかも蛮族の街で使っても怒られない神である(※人の神に祈ると裏切り者とバレて殺されたりする)
とにかく強いのである。身も蓋もない話である。
なおこういう作り方を普通のシナリオでやる必要はない。シナリオ傾向で有効な種族は決まる。ていうか常にこんな事言ってたら困である。
ぶっちゃけ、都市型サプリ以外だとル=ロウドやりませんよ、私(まがお)(変な神好きだから)。


しーがる「……こんなに種族いるのに、全人間はなあ……。人間の他でいいのは?」
夜帰・まよ「シャドウ」
しーがる「お……おう」


またしても即答だった。
シャドウは技能の制限が無く能力値もそこまで癖が強くなく、種族特徴は絶対に使いどころが山盛りある精神抵抗+4なのである。
なお、人によってはリルドラケン派もいるかもしれない。


さて。キャラメイクで種族をわいわい決めるはいいが、ミストグレイヴにはかなり特徴的なレギュレーションが存在する。
前作では囚われて奴隷になるところからスタートだったが、今作ではPC達は様々な国の密偵として、霧の街に飛び込む。しかし人族のままでは密偵もクソもない。そこでバルバロスブラッドという不思議ポーションを飲み、蛮族の姿に変身してもぐりこむのだ!
しかもこの不思議ポーション、効果中は死んでも自動で蘇生する。さらにたまった穢れ点と変身した種族に応じて能力値が上昇!!(※種族によっては一部能力値が下がる事もある)
過去に都市型サプリをプレイした人ならわかるだろうが、これらのサプリで一番つらい所は死んでからのリスタートだ。リスクがとてつもない。具体的に言うと金とアイテム。
しかし、このミストグレイヴではリスタートが非常に楽である。なにせタダですぐに復活する上に、よっぽど高価なアイテム出ない限り剥がれない! 理不尽な難易度で敵にぶっ殺されても同じデータの兄弟を出さずに同じキャラで「もう一回やんべ」とやりやすい!
ついでに変身する種族が蛮族の中での特権階級的な種族なので、雑魚蛮族には大きい顔ができる。素晴らしい!
た だし穢れと引き換えにパワーアップする毒という扱いなので、穢れがたまらなかったり、ポーション無効だったり、元々蛮族だったりする種族はPCになれない という弊害もある(やろうと思えば出来るが)。ニッチな追加種族はともかく、基本ルールブックの範囲であるルーンフォークが使えないというのは結構大きい かもしれない。
ともあれ、元種族と変身後の種族を決めるのに喧々諤々したのであった。


さて、2時間ほどで4人のPCができあがった。


サラサ PL:すいか
人間 女性 ファイター2/スカウト1/エンハンサー1
メインスカウトお姉さん。武器習熟/ソードでロングソードと盾を構える軽戦士。
変身種族は、ミストグレイヴで追加されたバルカンという炎の魔人。
上昇できる能力値の数と上昇幅が少ない代わり、上げる能力値を毎回選べるのが強み。


オーラ・サン・スター PL:しーがる
シャドウ 女性 ファイター2/コンジャラー1/アルケミスト1
発動判定など知らぬと鎧を着こんだコンジャラー。クリティカルレイ必殺攻撃をがんばる。
変身種族はバジリスク。生命力の上昇幅が大きい代わりに、知力が下がってしまう。
「魔法発動なんてピンゾロ以外はみな同じ」だそうで。


ボリス PL:夜帰
人間 男性 マギテック1/シューター2/スカウト1
過去、都市型サプリに挑んだ経験からはしたないガチ組の二刀流マギシュー。すごいつよい。
変身種族はサラサと同じくバルカン。やはり選べるのは強い。


ケビン PL:聖まよ
人間 男性 プリースト(ル=ロウド)2/セージ1/バード1
やはりはしたないガチ組のプリースト。歌はモラル。戦闘中はGMの処理がパンクするのでPLに投げる。
変身種族はドレイク。能力上昇幅は狭いが前後衛どちらでも有用な能力値が上がるイケメン種族。


なお、とにかく遊んでみんべというのが最大の目的であるため、キャラ設定は非常に適当である。
オーラのひどさが際立っているが、他の人もランダムチャートとかで決めている。


「生き残ったらそのうちキャラ立つだろう」


ものすごくクラシカルな言葉と共にゲームは開始された。

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